「目に見えない成長」を慈しむ
- Satoko Kato (加藤聡子)

- 1 日前
- 読了時間: 3分

【学習意識改革プログラム第5期】も、いよいよ今週、最終回を迎えます。
毎回この時期になると、少し立ち止まりたくなります。
「みなさんは、この3か月で何を持ち帰ってくれるのだろう。」
そんなことを考えながら、みなさんのこれまでの振り返りを読み返したり、授業中のみなさんの何気ない一言を思い出したりしています。
心に残るのは、静かな言葉
振り返ってみると、一番心に残るのは「劇的な変化」ではないように思います。
「少しだけ自分に優しくなれました。」
「前よりも、自分の気持ちを言葉にできるようになりました。」
「失敗しても、前ほど自分を責めなくなりました。」
そんな静かな言葉です。
私たちは、つい目に見える成長を探してしまいます。
点数が上がったか。
目標を達成したか。
何か新しいスキルを身につけたか。
もちろん、それも大切です。
でも、本当に人生を変えるような成長は、案外、誰にも見えない場所で起きているように思うのです。
上に伸びない時間も、成長している
ぐんぐん成長を感じる時もあれば、何ひとつ変わらないと感じる時もあります。
成長を感じない時、私達は落ち込んだり、焦ったり、嫌になったりもします。
でも、上に伸びていないように感じる時間は、自分の内側へと根を張っている時間かもしれません。
その根があるからこそ、多少のことでも折れず、また新しい枝を伸ばすことができる力が生まれると思うのです。
対話は、自分の根っこを育てる
このプログラムで私が大切にしているのは、「対話をすること」です。
対話とは、相手を変えるためのものではなく、自分の中にある「まだ気づいていない声」に出会うためのものだと思っています。
誰かと話しているようでいて、本当は自分自身と対話している。
そんな瞬間が、何度も授業中に生まれていました。
人は、答えをもらったから変わるのではなく、自分の言葉を見つけたときに変わり始めます。
私はこの20年、対話の中でそんな瞬間を幾度となく目の当たりにしてきました。
だからこそ、みなさんが少し考え込みながら言葉を探している時間や、振り返りをじっくりと書いた跡を見るのがとても好きです。
その静かな時間こそ、目に見えない成長が育っている時間だからです。
そして、一人ひとりのリフレクションに触れ、その人の視点を借りて世界を見て、対話を重ねるたびに、私自身もまた学び直しています。
対話は、常に双方向です。
互いの言葉が行き交う中で、少しずつ世界が広がり、自分の根も少しずつ深くなっていく。
それが、私がこの場を続けたいと思う理由なのだと思います。
成長を振り返るとき
成果を数える必要はありません。
代わりに、自分に問いかけてみてください。
「3か月前の私は、今の私に何と言うだろう。」
そして、「今の私は、3か月前の自分にどんな言葉をかけるだろう。」
もし、その言葉が少しでも温かくなっていたなら。
もし、自分を急かす声より、自分を信じる声が少しだけ大きくなっていたなら。
その変化は、数字には表れなくても、確かに人生を支える力になっています。
どうか、自分の目に見えない成長を、急がず、比べず、慈しんでください!
Reflective Question
今のあなたの中で、静かに育っているものは何でしょう?




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