top of page

「ちゃんと休んだのに、疲れが取れない」のはなぜ?

10月9日
読了時間: 3分

「ちゃんと休んだはずなのに、なんだか疲れが取れていない」

そんなことはありませんか?


仕事はしていない。パソコンも閉じている。休日を過ごしている。

でも、頭の中では「あれをやらなきゃ」「あの件どうしよう」「来週は……」と、ずっと何かを考えている。



私自身、昔から「休む」ことがあまり上手ではありません(笑)。

特に教員・アドバイザーという仕事は、仕事とそれ以外の境界線が曖昧になりがちです。授業やセッションが終わっても学生のことを考えたり、ふとした瞬間に授業のアイデアが浮かんだり。物理的には仕事から離れていても、頭の中はなかなか仕事から離れてくれません。


では、私たちにとって「休む」とは、いったいどういうことなのでしょうか。


そんな問いから書いた記事が、MindBrainEd Think Tanksの特集「Rest, Recovery, and Resilience in Language Education」に掲載されました。


When Time Off Isn’t Enough: Reflective Dialogue and Reconnecting with Ourselves


この記事で考えてみたのは、「休む=何もしない時間をつくる」ということだけではなく、自分自身ともう一度つながることとしての休息です。


日々、私たちは周囲の人の声を聞き、誰かのために考え、次々と起こることに対応しています。特に教育に携わっていると、「相手」に意識を向けている時間がとても長い。

その一方で、

「今、自分はどう感じている?」

「今、何が頭を占めている?」

「今の自分には何が必要?」

と、自分自身に意識を向ける時間は、意外と少ないのではないでしょうか。


記事では、こうした小さな「pause」とReflective Dialogueとの関係について書いています。


Reflective Dialogueでは、すぐに答えを出すことを目指しません。誰かにじっくり話を聞いてもらい、問いかけてもらうことで、自分でも気づいていなかった思いや感情に気づくことがあります。


そして興味深いのは、そうした対話を重ねていくと、やがて誰かとの対話が、自分自身との対話になっていくということです。


記事の中では、その一つの方法として、third-person self-talk(第三者の視点から自分自身と対話すること)についても触れています。

私たちは、自分のこととなると、どうしても目の前の感情や考えに入り込んでしまいがちです。でも、もし自分が自分自身の友人だったら、今の自分にどんな言葉をかけるでしょうか。


少しだけ自分から距離をとり、第三者の視点から自分を見てみる。そうすることで、今の自分の状態や、本当に必要としていることが、少し違って見えてくることがあります。


考えてみれば、Reflective Dialogueで誰かに問いかけてもらっているときも、私たちは対話を通して、自分自身を少し離れたところから見つめています。


誰かとの対話から、自分自身との対話へ。

自分に問いかける。少し距離をとって自分を見る。答えを急がず、自分の声を聞いてみる。

もしかすると、「休む」ということは、すべてを止めることではなく、こうして一度自分自身に戻ってくることなのかもしれません。

忙しい毎日の中で、ほんの少し立ち止まるきっかけになれば嬉しいです。


Kato, S. (2026). When time off isn’t enough: Reflective dialogue and reconnecting with ourselves. MindBrainEd Think Tanks: Rest, Recovery, and Resilience in Language Education, 12(9).

コメント


Reflective Dialogue Lab

©2025 Reflective Dialogue Lab

リフレクティブダイアローグ研究所ロゴ
bottom of page